あれから5年がたった昭和13年。旭君はすっかり元気になり英治の右腕になっていた。
まずはよかった。ももちゃんと旭君の間にはもう一人女の子が生まれ、美里ちゃんは
花子と英治の養女になっていた。時代は戦争という暗い影に包まれていく。
ラジオも戦時一色になってしまったし、蓮子の息子純平君は兵隊になりたがっているし
龍一は昔の仲間と活動をしてるしいったいどうなってしまうのだろう?
そんな中スコット先生との再会は花子にとってつかの間の安らぎだった。
だがその安らぎもつかの間、美里ちゃんが可愛がっていたテルが軍用犬としてひっぱられた。
テルは二度と村岡家には帰れない。戦争という闇は美里ちゃんの大切なものを
奪った。

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